VOL.4
A Night At The Opera
QUEEN
どうでも良いですが、最近Queenの曲ってやたらTVで流れてませんか?
Sports系番組はもちろん、バラエティー関係のBGMで非常によく耳にします.....
Queenを語るならやっぱりこれ。1st、2ndは様式美あるHRとして大好きだし、
他の作品も大好きだけれど、とりあえずオリジナルを1枚紹介するなら「オペラ座の夜」.
Queenが他のハードロックバンドと決定的に異なったのはフレディーマーキュリーの
趣味(?)に起因すると思われるポップなヴォードヴィル・タイプの楽曲が多数在った事.
クラシックへの傾倒なら他のBandにもあるでしょ?
(このアルバムでいえば、「Lazing on a Sunday Afternoon」や「Seaside
rendez
vous」 のような いかにも白人向け流行楽曲というか)
他のロックバンドじゃやらんわな、ふつー.でそれだけじゃなく、テクノ調打ちこみだったり
トラッド調だったり コーラスのオーケストラだったり、ディレイ使いまくりだったり
各アルバムでどんどんバンドの楽曲の幅を広げていくんだけど、それが一時のもの
でなくて 従来の自分たちのジャンル=メニューにプラスされていくんだよね.
加算のみで減らさない.すごいサービス精神旺盛なBand!ほんと稀有な存在だったと思う.
よく「ユニークなサウンド」と評されてきたQueenだけど、そのキャラも含めて
全くもってユニークそのもの.
で、私自身がギター弾きなので、ギターものに偏ってしまうのですが、
特に「 I'm in Love with My Car」はカッコ良すぎる。Liveでもムチャカッコええ.
さらに、Guitarのみで仕上げた「Good Company」はブライアン・メイの真骨頂.
('39 も大好き隠れた名曲だよ)
ブライアン・メイはハードロック調の曲のみならずPOP調なもの、繊細なバラードと様々
なタイプに順応するんだけど、意識的にブルースライクなフレーズを弾かないのが、
非常に特徴的.
(このBandで 明らかにブルースロックなのは シングルSeven Seas of Rhyeの
B面になってた
See What A Fool I've Been の一曲くらい、レア曲ですが)
当然「 Bohemian Phapsody」 は素晴らしいし(ガリレオ〜と歌ったことありませんか?)
英国歌「God Save The Queen」 もGuitarオーケストラレイションとしては最高峰.
話は古いけど、F1日本GPで ナイジェル・マンセルが絶頂期に来日したとき
私、鈴鹿でこの曲をラジカセで鳴らしながら130R横あたりを闊歩してました。(笑)
恥ずかしい.....。
と、ここまで書いてきてやっぱ 他のアルバムにも言及しないとこのバンドは語り尽く
せないな、と思ってます。(そらそーだ、当たり前)
タイトルで対になる「A DAY At THE RACES」や、「LIVE KILLRES」「THE GAME」、
「NEWS OF THE WORLD」も 後期の「「A KIND OF MAGIC」「LIVE MAGIC」も、
それからラスト2作も捨てがたい!
でも、1枚選べっていわれたら 「GREATEST HITS」選んじゃいそうな自分はやっぱりミーハー....
補足
フレディー・マーキュリーへの”個人”への思い入れはあまりないので、
この4人での活動がなくなってしまったということが 残念でならないのみです.
「INNUENDO」聴いた時、から嫌な感じがしてました.
思えば「Head Long」があまりに元気でかっこ良すぎたし、鬼気迫るものをが....。
このBandは、ある意味 Beatlesの正当な後継者だったと思いますし、(パーロフォン
レーベルの
件は別にしてもね)ギターとピアノを自在に操る正統派ロックバンドってありそうで、中々
ないんだよね。