ALBUM REVIEW
独断と偏見(ギターミュージックへの偏愛?)のElectric Sheep Land基準によって
選ばれたRockなアルバムを勝手にレビューするコーナーです。

VOL.3
JOURNEYMAN           ERIC CLAPTON

クラプトン関係で何か1枚といったらとりあえずこれ。いろいろなご意見も
あるでしょうが、'80年代以降 合格点が出せるのは「Behind The Sun」と
このアルバムでしょう。
収録楽曲・御大本人のギタープレイともに良いのですが特筆すべきは
そのバンドメンバー(のプレイ)。
前作あたりから起用され始めた3人、 Steve Ferrone(Dr.) Nathen East(B.) Greg Phillinganes(Key)
のプレイ&グルーブは最高!
(JOURNEYMAN Tour来日時も それは素晴らしい演奏で鳥肌がたったのを覚えてます。
その後のバンドメンバー'97年来日時−がやや見劣りするというか、ソリッド感に欠けた
ので非常に残念だった記憶も)

クラプトン本人も中間のソロ部やエンディングソロだけでなく、歌中でもこまめに様々
なフレーズを弾きまくっており 嬉しい限りです。
「PRETENDING」 はその中でも最高。ブルースロックが大好きな私のようなバンドジャンキー
にとってこの曲はこたえられません。(海賊版はさらに良い!)
これで彼は満足してしまったのか、「PILGRIM」まで8年もの間 オリジナルアルバムを
リリースしなくなってしまう....。いや、キャッチーな曲を強要する レコード会社に
嫌気が差しただけ、と信じましょう。

プレイぶりだけでなくこのアルバムには2つの特徴があります。
1つはこの後 頻繁にLIVEでプレイされる佳曲(「Running on Faith」「0ld Love」
「 Before You Accuse Me」等)が多く収録されていること。

そしてもうひとつは Fenderレースセンサーのメイン使用です。あの銘器ブラッキー
を隠居させるくらいだから、新シグネイチャーモデルをよほど気に入ってるんでしょう。
とにかく現在に至るまでの彼の音色を決定付けているのは確か。
(個人的には 安定性と、ノイズの少なさが好き、ガッツには欠けるけど)
この頃 彼はダークシルバーメタリック塗装のストラトをよく使用しており、
Fender社の色名より、私はピュータ君と呼んでおりました。

そのうち「PILGRIM」についても書いてみます。
 

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