巻き爪とは、その名のとおり爪が丸く巻いてきて角が皮膚に食い込み痛みを出す状態です。ひ
どくなると化膿したり、繰り返すうちに骨髄炎などひどい状態に進展する場合もあり得ます。従
来は巻いてくい込んだ爪を切る治療が主流でしたが、痛い思いをして切っても再発する場合があ
りました。
 当院では巻き爪の治療に形状記憶ワイヤーを用いた治療を行っています。これは従来のように
痛い思いをして麻酔をして爪を切り取るような治療とは違い、爪に形状記憶ワイヤーを通して、
その弾性を利用して爪の形を矯正していきますのでほとんど痛みがないのが特徴です。  


治療前 ワイヤー装着直後 1週間後
 この患者さんは、あまりひどい
状態ではありませんが、時々化
膿したり痛みを感じていた巻 き
爪です。  
 弾性ワイヤーを通した直後す
ワイヤーがまっすぐに伸びる
で爪が矯正されていきま す。
これくらい軽症だと直後から矯
正されているのが分かります。 
 1週間後の状態ですが、ほぼ
矯正完了です。軽症例は早い
ですが
ひどい症例や爪が肥厚している
症例は時間がかかります。

治療前 ワイヤー装着直後 1ヵ月後
 痛々しいですね。化膿してい
ます。この状態でも痛い思いを
して切るようなことはしません。
 弾性ワイヤー装着直後です。   ワイヤー挿入1ヶ月でここま
で矯正されました。当然痛みは
ありません。
注:ここまでひどいケースは治
療に半年以上かかる場合もあり
ます。


本ページは小野直洋先生のサイト(小野整形外科)より使用させていただいております。